9月になったので
芸術の秋。人生で初めて音楽で涙を流しました。
My Friend the Forest / Nils Frahm
歌詞が刺さったとか、この曲にまつわる思い出があったとかそういうのはでなく、純粋に音だけで泣いてしまった。すごくすごく切ない曲。どうやってレコーディングしたのか謎すぎるんだけれど、鍵盤を叩いた時のハンマーの音?もがっつり拾ってるんだよな。ゆったりして静かなメロディーなのに、メインフレーズは一音一音がめちゃくちゃ力強くて、でも繊細で…胸がギューッ!となる。ほんとに。
この曲は、部屋を薄暗くして、できればヘッドホンで聴いてみてほしい。私は昨日、というかもはや今日の明け方にイヤホンで聴いていて、泣きながら一人ドライブに出かけてやろうかと結構迷った(結局行かなかった)。日が出る直前のあの感じとかさ、もう絶対合うでしょ…。
言葉以外のもので感情を揺さぶられるのに、私はめっぽう弱い。
ちょっと横道に逸れるけど、最近だと『嘆きのピエタ』のラストシーンを見た時も同じような感覚だった。赦しも救いもないのに、何故かとっても美しく見えて…。そういえば、あのシーンも明け方だったような。
鬱映画が好きな人、大丈夫な人はよかったらこっちも観てみてね。
『嘆きのピエタ』
心をこれでもか!と震わせてくれるものにもっともっと出会いたい。できることなら身体を常にそういうもので満たしていたいです。耳も、目も、鼻も。ゲイジュツ、ダイジ。ナクスナ、ゼッタイ。
…なんだかしっとりしてしまったので、最後に紹介ついでにちょっと笑ってしまった話を。
私の好きなアーティストの一人、Giovanni Allevi。
友達と喋ってた時だったかいつだったか忘れたけど、Twitterで検索かけたら「西尾の抹茶が大好き」と出てきて大笑いしてしまった。西尾とかピンポイント過ぎだろ。イタリアのピアニストやぞ。以来、祖母がお抹茶を立てる度一人で笑っている。ジョバンニの抹茶…(祖母宅の抹茶ももちろん西尾の抹茶、さすが名古屋人)。
彼の曲はどちらかというと爽やか〜な曲が多いので、私はよく通勤の時とか友達が遊びに来た時のBGMにしている。Back to Lifeとか久石譲に近いかも!オススメ〜!
以上、芸術の知識は全くないけど、心を豊かにしたいある妖怪のお話でした。
おしまい。
ぽんだぬき