副鼻腔炎の手術をした話②
こんばんは。昔女子トイレに並んでたら目の前の人に「男かと思った」と言われたねさまです。
~3日目~
粥っぽい食事から。
久しぶりのごはん!
もりもり食べた。
鼻はガーゼで詰まっているが何とかやっていける。
しかしだんだんと熱っぽくなり、フラフラしてきた。
手術後に熱が出るというのはあるあるらしい。
看護師さん曰く、38.5度を超えてからではないと解熱剤が処方されない。
これで頑張ってね~とアイスノンをもらった。
「便が出るーーーー!」と叫ぶ爺さんの声が廊下から聞こえた。
ちなみに風呂には入れないので、大きなウェットティッシュみたいなもので身体を拭いた。
~4日目~
熱が下がったり上がったりで体調が良くなかった。
病院の売店に行きたくても、その日は日曜日で営業していなかった。
することがないのでひたすら寝たり携帯をいじったり動画を見たりしていた。
ちょっとした思い付きで、全裸監督を見ることに決めた。
山田孝之が全力で腰を振る映像をわざわざ病室で見る背徳感に浸った。
食事中、他の部屋から唸るだけの婆さんを必死になだめて食事を与える看護師さんの声が聞こえた。
婆さんは犬みたいに唸るだけである。
自分も最期はそうなってしまうのだろうかと心配になった。
~5日目~
鼻にしばらく詰まっていたガーゼをとった。
金属製の皿を鼻のすぐ下で抱える。
医師がピンセットを使い、私の鼻からズルズルズルズルズルズルズルズルズルズル.....とガーゼを引き出した。
こちらはおそらくものすごいヤバい顔をしていたにちがいない。
鼻から(マジックでよく使う)万国旗をひたすら引っ張り出されているような気分なのだ。
終わったときは涙とよくわからん汁で顔がぐしゃぐしゃだった。
なんとこの「ガーゼ抜き」で失神する人もいるらしい。
この日になってようやくシャワーが解禁となった。
特に体調に問題がなければ次の日退院となる。
面会エリアから眺めていた地味な夜景も、背が低くて可愛い看護師さんも、ナースステーションでご飯を与えてもらってる枯れ枝のような患者さんともみんなさよならだ。
ちょっと寂しい気持ちにもなった。
~6日目(退院)~
朝から診察してもらい、無事直ぐに退院が決定。
会計があまりにも安くてびっくりする。
国の指定難病だから、お国(自治体かな)から補助が出るのだ。
ありがとう、美しい国、日本。
(このときはまだアベチャンは存命だった)